社長の気持ちブログ
2012.02.29
心に残った一言
30代の頃アメリカに頻繁に行くようになり中古車の輸入ビジネスを始めました。
現地で知り合った日本人と一緒にロサンゼルスで事務所を立ち上げ活発に中古車の輸入を行なっておりました。
ところが全てを現地の人間に任すとやはり問題が起きるようで 車両の購入ができない旨の連絡が入りました。 私が車両購入のため預けておいたお金を別なところに流用し、予定していた車両の購入ができなくなってしまっていたようです。
私はすぐに現地に飛び 仔細を訪ねました。現地の担当者はやはりお金を使い込んでいて今はそのための資金はどこにもないとのことでした。
日本ではその車を待ち望んでいるユーザーがいます お客様は裏切れません。
仕方なく 私がそのお金を改めて調達して融通しました。
その時に彼が言った一言が
「私はお金がないから(出来る人がやるしかないんだよね)」
その時は猛烈に腹が立ちました お前が使い込んだお金を私が融通しているのになんという言い草だ!
そのお金は未だに一切戻らず私の払い損になっています
それ以降はビジネスの付き合いはなくなりましたが 今となって考えるといい勉強をしたなと思えてきます。
人間は生きていると様々な困難にぶち当たります。
その度に相手を責めたり 世間のせいにしたりしていては何も解決しません。
自分に非はなくても 起こってしまうことはあります 震災が起きたときも被災した人には全く責任はありません でも大きな問題が起きてしまったときにどうするべきか それは (出来る人がやるしかないんです)
今になってわかる言葉の意味 たぶんアメリカの彼はそんな意識はなく 自分が非難されないように言っただけかもしれません
でも今振り返ると私の人生の中ですごく重要な言葉になっていると感じます
その言葉を胸に刻んで 経営者としての責任を全うしていきたいと考えております。